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北海道の死亡事故はなぜ多い?ワーストランキング・他県との共通点とは?

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こんにちはCARさっぽろです!
 
年々減ってきているとはいえ、なかなか無くならない死亡事故。
 
一瞬の不注意や気の緩みで、事故関係者それぞれの人生を大きく狂わせてしまう事故は一件でも減らしたいですよね。
 
事故を防ぐにはまず「事故がどんな理由で起きているか」、「どの地域でどんな事故が多いのか」といった傾向を知り、対策を考えることが大切です。
今回は北海道での死亡事故数と事故原因、名古屋走りとの共通点などについてお伝えします!
shiboziko

■平成28年4月末時点、北海道での死亡事故数と内わけ

北海道の4月中の死亡事故は14件、そのうち60代以上の高齢者が4件、50代が4件と半分以上を年配者が占めました。内訳は「操作不適」と「前方不注意」が各4人ずつです。
 
また、1月から4月末までの4か月間の累計で見ると、43件の事故があり、そのうち人対車両が約4割の18件その約半数である10件が前方不注意、車両単独が14人でそのうち5件が最高速度違反という結果になりました。
 
年代を問わず、「前方不注意」「最高速度違反」が事故原因の4割を占めることは逆に言えば「運転手の安全運転で防げる可能性のある事故が4割ある」はずです。
 

事故の多いエリアはどこ?

事故の多いエリアは札幌圏が最も多く、次いで釧路方面となっており、「車の多い混雑したエリア・住宅街」での事故が多いのが特徴です。
 
市街地では人対車両の事故が4か月通算で14人と最も多く、車両単独では非市街地が多いことから、「前方不注意による対人事故は市街地に多く、最高速度違反は非市街地以外で起こっている」と言えます。
 
北海道の広大な大地を走っていると開放的な気分になりついついスピード超過を起こしてしまったり、単調でもある風景に油断をして、ついつい前方不注意を起こしてしまうといった、「北海道ならでは」の事故原因であることが推測できます。
 
参考資料;北海道警察 北海道の交通事故概況

 

■北海道は2015年の死亡数11位だけど…。

47都道府県をワースト順から数えると愛知県がダントツの1位で北海道は11位。これだけ聞くと「北海道は大したことないな」と思う人もいるかもしれません。
 
ですが、愛知県は「一般財団法人自動車検査登録情報協会」の発表する「自動車保有台数ランキング」も一位となっており、人口と保有台数の比率が高い=自動車の台数が多いので、事故に遭う実数も必然と増えてしまう傾向にあります。
 
しかし、各県の10万台当たりに対する事故の発生率でとらえると、北海道の方が順位が高いことが判明しました。
 

■名古屋と北海道の運転マナーの共通点が「事故につながる一因?」

以前 北海道って運転マナーが悪いの?北海道ドライバーあるあるとは? の記事でもご紹介したように、北海道の一部のドライバーの中にはウインカーを上げない、速度が速い(速度違反)、初心者・歩行者に道を譲らない、という方がいるのも事実です。
 
名古屋にも実は「名古屋走り」という一部のドライバーのマナーが悪い、といった傾向があります。
「名古屋走り」も北海道の一部のドライバー同様、「ウインカーが遅い、上げない」「速度違反」「道を譲らない」の三点セットが特徴といわれています。
 
どちらの地域にも共通して言えるのが、「譲り合いの心さえあれば、安心して運転・歩行できる」点ではないでしょうか。
 

最後に

避けられない事情で不幸にして事故に遭ってしまうケースはどうにもならないのですが、ちょっとした心がけで防げた事故により亡くならなくてもよい人がいるはずです。
 
今や生活に欠かせない私たちの愛する車は、アクセルを踏めば進む便利な移動手段だからこそ、使用する人の気持ち一つで「凶器になりうる」という事実を、今一度、意識してドライブを楽しむよう心がけたいですね!