【雪道対策】スタックでおすすめの『牽引ロープ』の選び方と使い方
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こんにちは、CARさっぽろです!
北海道などの寒冷地で、雪道を走行する際に注意したいのが、スタックで立ち往生してしまうこと。
ふとした油断からタイヤが雪に埋まってしまい、自力で脱出できなくなってしまった場合は、他の車に引っ張り出してもらうことでスムーズな脱出ができます。
その際、必要になるグッズが「牽引ロープ」です。
この記事では、スタック時にあると嬉しい牽引ロープの選び方・使い方について解説します。
雪道用牽引ロープの選び方のポイント3点

一口に牽引ロープといっても様々な種類があり、使いやすさにも違いがあります。
ここでは、自家用車を運転していて他の車に牽引してもらうケースを想定して、牽引ロープの「選び方のポイント」を3つにしぼってご紹介します。
ポイント①:主な牽引ロープの種類を知る
市販されている牽引ロープは、主に次のような種類に分かれます。
| 種類 | 特徴 |
|---|---|
| 伸縮タイプ | ●ロープが伸び縮みすることで、引っ張った際の衝撃が緩和できる ●車間距離に応じてロープの長さが変わり、地面で擦れる心配がない ●引っ張る力がロープに伝わるまで時間がかかる |
| ベルトタイプ | ●軽量な素材で作られており、力に自信がない人でも取り扱いやすい ●ロール状にまとめることで、場所を取らず車内に収納できる ●作業時に汚れやすく、耐用年数も他タイプに比べて短い傾向にある |
| ワイヤータイプ | ●金属素材のため、引っ張る力をダイレクトに伝えやすい ●スタックに対してはもっとも効果的なタイプの一つ ●力が伝わりやすい分、乱暴なアクセル加減だと車体の損傷につながるリスクが高い |
一般ドライバーは「伸縮タイプ」を選ぶのが基本
牽引の経験がなく、スタック対策としてロープを用意する場合は、「伸縮タイプ」を選ぶと安心です。
伸縮タイプは、車間距離に合わせてロープ自体が伸び縮みする素材で作られているため、車への力の伝わり方がマイルドです。
本来、スタック対策としてはワイヤータイプが効果的です。
しかし、牽引経験が浅い一般ドライバーは、勢いをつけてスタック車を引っ張ってしまうことが多いでしょう。
その結果、次のような被害が生じるリスクがあります。
- ドライバーが強い衝撃を感じてケガをする
- 救援車に牽引車がぶつかってしまう
- ワイヤー部分が切れてしまい、車やドライバーを傷つけてしまう
よって、技量にかかわらず使いやすい、伸縮タイプがおすすめです。
ポイント②:最大耐荷重・破断張力を確認する
牽引ロープの機能を確認するにあたっては、種類に加えて最大耐荷重・破断張力についても調べておきましょう。
最大耐荷重は、どのくらいの重さの車を牽引できるかの目安となるもので、車両総重量だけでなくドライバー、車に積んでいる荷物などの重さもカウントして判断します。
目安としては、軽自動車なら2~3t、ミニバン・SUVなら5t以上のものを選ぶとよいでしょう。
破断張力は、ロープで車を引っ張った際に耐えられる負荷を示したもので、スタックからの救助においてはこちらの数値が重要になります。
一般的には、最大耐荷重よりも破断張力の方が強い商品が多い傾向にあります。
スタック救助後に、牽引される可能性も想定しながら、自分が乗っている車の重量にマッチする商品を探しましょう。
ポイント③:長さ・フックにも注目
牽引ロープは、道路交通法施行令(第25条)において、長さが「5m以下」でなければならないと定められています。
逆に言えば、5m以下ならどんな長さでも法的に問題はありませんが、あまりに車同士の距離が短いと衝突するリスクが高まります。
そのため、長さとしては「3~5m」を目安に商品を選ぶとよいでしょう。
また、せっかくロープが十分な強度を持っていても、フックが外れやすいと牽引がうまくいきません。
取り付けやすく取り外しにくい、U字タイプのフックがおすすめです。
雪道での牽引ロープの正しい使い方

続いては、雪道でスタックしてしまった場合に覚えておきたい、牽引ロープの使い方について解説します。
手順①:事前に周辺の雪・障害物を取り除く
スタックして焦っている中、救援車が駆けつけてくれると、すぐにでも引っ張ってもらいたいと思うかもしれません。
しかし、まずは事前に周辺の雪や障害物を取り除き、車がダメージを受けないよう配慮しましょう。
手順②:牽引フックを取り付ける
比較的新しいタイプの車は、牽引ロープを引っかけるためのフックを取り付けてから、実際にロープで車と車をつなぎます。
バンパー前後にある、四角いフタ状の差込口を開けて、トランク底などにある車載牽引フックを取り付けましょう。
中古車の場合、リング状のフックがバンパー前後の下部に備わっているものも多く、その場合はそちらにフックを取り付ければ問題ありません。
ただし、フックが錆びついている車の場合、強度が落ちている可能性があるため注意しましょう。
手順③:牽引スタート
ロープがしっかり装着されているのを確認したら、救助車がスタック車を引っ張ります。
このとき、救助車はもちろん、スタック車のドライバーも車に乗って、ハンドルを操作しながら安全な場所まで移動できるようにします。
救助される側は、救助車の動きに合わせてハンドル・ブレーキ操作を行います。
また、スタック車のエンジンがかかる状態なら、引っ張られながらアクセルを踏んで救助車をサポートします。
雪道牽引の注意点

実際に車を牽引する、牽引される状況では、次のような点に注意しましょう。
| 急加速をしない | スタック車のドライバーに対して負担がかかり、操作ミスを誘発するおそれがある |
| 呼吸を合わせる | ぶつからないよう、お互いに声掛けをするなどして、アクセルを踏む強さ・タイミングを合わせる |
| 安全機能をOFFにする | トラクションコントロールや横滑り防止機能は、ドライバーが予想しない動きにつながるおそれがあるため、OFFにできる車種はOFFにする |
| ロープの中央に「タオル(白い布)」を結ぶ | 牽引したまま公道を走る可能性がある場合は、ロープ中央に30cm四方のタオル(白い布)を結ぶ |
何度かチャレンジしても、スタックから脱出できない場合は、JAFなどロードサービスによる救援を頼るのも一手です。
まとめ
雪道でスタックした際に牽引ロープがあると、救助に来てくれた車が対応しやすくなります。
万一に備えて、車内で保管しておくと、冬の運転では安心です。
ただし、愛車の重量にマッチしないロープ、救助車が使いにくいロープだと、かえって事故などに発展してしまうおそれがあります。
何を選ぶべきか迷ったら、伸縮タイプで最大耐荷重・破断張力が十分なものを探しましょう。
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