トップページ > CARさっぽろジャーナル > 北海道では「チェーン規制」って必要ないの?

北海道では「チェーン規制」って必要ないの?

  • お役立ち
  • 北海道

こんにちは CARさっぽろです!

ラジオで全国ニュースなどを聞いていると時折耳にするのが「チェーン規制」というキーワードです。
もちろん北海道でも「チェーン規制」自体はありますが、「チェーン規制」というものを定期的にニュースで聞く機会は少ないと感じるのではないでしょうか。

今回はそんな「チェーン規制」についてご紹介します。

 

 

冬場の悪天候時にかかる「チェーン規制」って何?

「チェーン規制」とは、主に冬期間にかけられる交通規制です。
山間部を中心に路面の凍結や圧雪が予想される場合、「チェーンなしの夏タイヤ」で走行することが規制されます。

チェーン規制がかかったエリアを走行したければ、チェーン着脱場にてチェーンを装着するか、冬用タイヤを装着することが求められます。

 

日本の気候はエリアにより様々ですので、チェーン規制と一口に言っても、必要な対処方法が異なります。関東以南では、チェーン規制がかかるのは荒天時であるのが一般的です。

 

北海道や東北は冬期間中を通して市街地であっても路面凍結や圧雪アイスバーンの危険性があり、ほとんどの方が冬用タイヤを装着したまま越冬します。
そのため、峠などでは「冬用タイヤ規制」という表現で天候にかかわらず冬期間中ずっと制限がかけられます。

 

なお、基本的に「冬用タイヤ規制区間」をチェーン装着にて走行することや、「チェーン規制区間」を冬用タイヤで走行すること自体には問題ありません。(このため地域によってはチェーン規制や冬用タイヤ規制と区別せず、「すべり止め装置装着規制」と表現することもあります。)

 

ただし一部オールシーズン対応タイヤでは北海道の路面における走行に支障をきたす可能性があることから、チェーン装着を求められることがあります。

 

 

北海道の冬でも時々「チェーン規制」がかかることもあります

上記のとおり「チェーン規制」と「冬用タイヤ規制」についてはほぼ同義であり、地域によって表現が違う、という認識で構わないのですが、ときおり「冬用タイヤを装着していても、チェーンを巻かないと走行できない」という規制がかかることがあります。

それが「全車両チェーン装着規制」です。
特に悪天候の高速道路で発令することがあり、冬用タイヤ上にチェーンを装着しないと対象区間を走行することができず、対応できない場合は最寄りのインターから高速道路を降りることになります。

 

本州では「四輪駆動車だから」とチェーンを装着しない人もいるようですが、「全車両チェーン装着規制」がかかった場合はいずれの車でもチェーンを装着する必要が発生します。

 

また、冬期間の峠や高速道路のチェーン着脱場ではときおり、警察やNEXCOのスタッフにより冬用タイヤの装着の有無や、チェーンの装着を行っているかをチェックする「チェーンチェック」を行うことがあります。

 

天候が悪くなってから、チェーンの巻き方を確認しながら装着するのはとても大変です。
峠や高速道路を走行する可能性があるなら普段からチェーンの装着を覚えておきましょう。

 

 

冬場、峠や高速道路を走行するなら「チェーン装着」に備えよう

北海道では、11月末~12月に冬タイヤへ履き替えを行うのが一般的ですが、峠などでは早めに積雪が始まることも珍しくありません。
また、市街地では3月末には路面凍結はおおむね解消されていますが、山間部では5月まで路面凍結が見られることがあります。

 

冬季の峠や高速道路を頻繁に走行する場合は、なるべく早めにタイヤの履き替えを行うとともに、いざ「全車両チェーン規制」がかかった時のためにチェーンも携行すると安心です。

 

ちなみに、金属のチェーンとラバーチェーンでは金属チェーンの方が耐久性に優れていますが、走行後の管理や着脱が比較的楽なのはラバーチェーンです。
走行距離や使用頻度に応じて選ぶとよいでしょう。

 

また、チェーンを巻き慣れていない人は、ゆるみ・たるみが起きやすいので、ドライブインなどで休憩する際にチェックすることをおススメします。

 

 

いかがでしたか?
北海道では「チェーン規制」という言葉をあまり耳にしませんが、いざというときにチェーンは巻けるようになっていた方が安全です。
安心してドライブを楽しむためには、「ちょっとした心がけ」と「いざというときのテクニック」が大切なポイントになります。

なお、北海道地区の道路情報は「北海道開発局」のホームページ「北の道ナビ」
全国の規制情報は「日本道路交通情報センター」のホームページでも確認できますので、お出かけの前に合わせて確認してくださいね。