トップページ > CARさっぽろジャーナル > 【夏の車中泊】ポータブルクーラーは「排熱」が命!失敗しない設置方法とリスク対策

【夏の車中泊】ポータブルクーラーは「排熱」が命!失敗しない設置方法とリスク対策

  • お役立ち
  • カー用品
  • レジャー

 

こんにちは、CARさっぽろです!

 

夏の北海道で車中泊を楽しみたいけど、夏場は夜でも車内が暑くなるため、熱中症にならないか心配している方も多いのではないでしょうか。

 

そんな方におすすめの装備が、近年人気を集めている「ポータブルクーラー」です。

 

ポータブルクーラーは、エンジンを止めた状態で車内を冷やせる優れものですが、きちんと排熱しないとかえって逆効果になってしまうおそれがあります。

 

この記事では、ポータブルクーラーを車中泊で使用する際のポイントとして、排熱に配慮した設置方法やリスク対策について解説します。

 

 

車中泊のポータブルクーラーで排熱が重要な理由

 

 

クーラーの構造は、単に冷風を出す仕組みではありません。

 

室内の熱気を吸収し、外へ排出することで空間を冷やす仕組みになっています。

 

エアコンを設置している方なら想像できると思いますが、エアコンは室内機と室外機に分かれ、熱は室外機によって屋外へ排出されています。

 

車中泊用に作られたポータブルクーラーは、冷風を出す機能と温風を排出する(排熱)機能が一台にまとまっているため、そのまま車内に置いて使用するだけでは逆に温度上昇の原因になります。

 

ポータブルクーラーを使用する際は、背面から噴き出る温風の処理について考えることが大切です。

 

 

ポータブルクーラーの排熱を実現する3つステップ

 

 

車外への確実な排熱を行うためには、以下の3つのステップを正しく実践する必要があります。

 

ダクトをできるだけ直線的につなぐ

 

ポータブルクーラーの中には、排熱ダクトや窓用パネルが備え付けられています。

 

これを車内に設置する際は、できるだけ短い距離で、かつ折れ曲がらないルートで室外へと通します。

 

排熱ダクトが長かったり、室内で蛇行したりすると、それだけ熱気が車外に逃げるのが遅くなります。

 

窓パネル等を使用して隙間を埋める

 

排熱ダクトの排出口は、多くの場合「開けた窓の隙間」に設置し、そこから排熱します。

 

しかし、わずかでも隙間があれば、外気や排出後の温風が車内へと逆流するおそれがあるため、窓用パネルを隙間なく設置しましょう。

 

窓用パネルが同梱されていない商品の場合は、プラスチックダンボール、または耐熱構造の銀マットなどを使って隙間を埋めるのが効果的です。

 

塗装用の排気口アタッチメントをホースに取り付け、窓を開けるスペースを狭くしているドライバーもいるようです。

 

ドレン水(結露水)の処理

 

ポータブルクーラーを動かすと、冷風を出すプロセスで、車内の暖かい空気がエアコン内部の熱交換器に触れて冷やされることにより、空気中の水分が水滴に変わります。

 

この水滴はドレン水(結露水)と呼ばれ、基本的にはポータブルクーラー本体にドレン水を処理する機能が備わっています。

 

しかし、長時間の使用時は処理が間に合わず、車内に水が漏れてしまう可能性があるため、ドレンホースとよばれる部品を車外へ出して排水することも忘れずに行いましょう。

 

 

冷えを悪化させる「負圧」にも注意

 

 

排熱対策をしっかり行ってからクーラーを作動させたにもかかわらず、なかなか車内が冷えないと感じたら、車内の「負圧(ふあつ)」を疑いましょう。

 

負圧とは、車内の暖かい空気を車外へ排出するうちに、車内の気圧が下がってしまう現象のことです。

 

車内の気圧が下がると、外の暖かい空気が車内へと引き込まれやすくなり、その結果室温がさほど下がらない現象が起こります。

 

負圧の影響を抑え、より車内を効率的に冷やすためには、吸気用・排気用それぞれのダクトを備えたポータブルクーラーを使うのが理想です。

 

ただし、車内スペースや窓の大きさによって使えるかどうかが変わってくるため、吹出口から出る風が冷たければ問題ないという方は、排気ダクトだけでも十分効果を感じられるでしょう。

 

 

車中泊における排熱ダクト設置時の安全対策

 

 

ポータブルクーラーを車中泊で使用する場合、窓ガラスを下げて排気の通り道を作らなければなりません。

これを踏まえ、防犯、防虫、防水の観点から安全対策についてご紹介します。

 

窓の開口部は最小限に

 

窓を開けることで排気や吸気を行う以上、車の近くにいる不審な人物が、何らかの方法で手や工具などを入れようとするリスクは避けられません。

 

これを防ぐためには、誤操作によるウインドウ開閉を避けるため、必要最小限の開閉を行った後でウインドウロックをかけるのが有効です。

 

防虫ネットを併用する

 

ダクトの出口部分や窓に装着したパネルのわずかな隙間は、虫が忍び込める格好のスポットです。

 

侵入を防ぐには、防虫ネットや網戸型のフィルターを装着すると安心です。

 

雨に備えて出口は下に向けよう

 

ゲリラ豪雨など、車中泊中の急な天候悪化の影響を避けるため、ダクトの出口は下向きにして装着するのが基本です。

 

雨避けカバーなどがあると完璧ですが、排気口のサイズとマッチするものを見つけるのが難しい場合もあるため、まずは出口を下向きにすることだけ覚えておきましょう。

 

 

窓の形状別|排熱ダクト設置の難易度

 

 

愛車の窓の形状によっては、排熱ダクトの設置が難しい可能性もあります。

 

ポータブルクーラーの購入を検討している方は、自分の愛車がどの窓タイプなのか確認した上で、クーラーのモデルを選びましょう。

 

一般的なパワーウインドウ

 

多くの乗用車が採用している、ボタンを押し引きして上下に動かすタイプの窓です。

 

窓の上部が緩やかなカーブを描いており、パネルを自作する際は、その曲線に合わせて正確に型を取る必要があります。

 

何の工夫もなしに排気ダクトを取り付けるのは難しいですが、車中泊を想定した商品を選べば、比較的スムーズに取り付けられるでしょう。

 

スライド式

 

純正パーツではなく、ワンボックス車やキャンピングカーなどに備わっているスライド式の窓は、排気ダクトを取り付けるのに最適です。

 

排熱パネルを自作する場合も、型取りは比較的簡単なものの、そもそも条件を満たす車を選ぶのが難しいかもしれません。

 

ポップアップ式

 

窓下部を外側に少し押し出して開くタイプの窓です。

 

形状が特殊なため、密閉性をキープするのが難しいことから、窓にマッチするカバー・アタッチメント等の用意が必要です。

 

 

まとめ

 

車中泊でポータブルクーラーを有効活用するには、冷房能力以上に「排熱」が重要なポイントです。

 

排熱ダクトの取り付け方や負圧への配慮、防犯・防水など、注意点は多岐にわたります。

 

しかし、無事取り付けられたとき、夏の車中泊では大いに快適性が高まります。

 

熱中症のリスクを避けつつ、安心して車中泊を楽しむために、ポータブルクーラーを検討してみてはいかがでしょうか。